耳をふさがないイヤホンが増えています。耳の穴に入れる「オープンイヤー型」、耳に挟む「イヤーカフ型」や「クリップ型」など、従来のイヤホンとは付け方が違う製品です。見た目も個性的で、どれを選べばいいのか迷いやすいジャンルでもあります。
私は、この種類のイヤホンは「耳をふさがない」ことの良さと注意点を先に知っておくと、選びやすいと考えています。この記事では、タイプの違い、選ぶときのポイント、向き不向きを整理しました。最後に、メーカーの公式情報をもとに、5つのモデルも紹介します。
イヤホン・ヘッドホン全体の選び方は、イヤホン・ヘッドホンの選び方ガイドで解説しています。この記事は、その中でも耳をふさがないタイプに絞った内容です。
耳をふさがないイヤホンのタイプ
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| オープンイヤー型 | 耳の穴の外にスピーカーを置き、周囲の音も聞こえる |
| イヤーカフ型 | 耳の縁に挟んで装着する。耳の穴には入れない |
| クリップ型 | 耳たぶや耳の縁を挟むように装着する |
| 骨伝導 | 振動を骨に伝えて音を届ける。耳をふさがない |
呼び方はメーカーごとに違い、境目はあいまいです。名前よりも、「どう耳に付けるか」を公式ページで確認するのがよいと私は思います。
選ぶときのポイント
1. 周囲の音が聞こえることの、良い面と注意点
耳をふさがないので、周囲の音が聞こえます。声をかけられたときや、歩きながらの使用で役立つ場面があります。一方で、電車の中など騒がしい場所では、音楽が聞き取りにくくなることがあります。そのとき音量を上げすぎないことが大切です。厚生労働省のリーフレットでも、音量はできるだけ小さくし、1時間に1回、10分程度は耳を休めることが挙げられています。
2. 音もれ
耳の穴をふさがないため、静かな場所では、音がまわりに聞こえる可能性があります。図書館やオフィスなど、静かな場所で使う場合は、音量を控えめにするなどの配慮が必要です。
3. 装着の方法と、安定感
製品によって、挟む位置や調整方法が違います。ソニーのサポートページには、LinkBuds Openは正しく装着できていないと操作や音質に影響する場合がある、と記載されています。付け方は、購入前に公式ページで確認してください。
4. バッテリーと防水
連続再生時間は、メーカーが公表する値で、条件が違います。数字だけで単純に比べないことが大切です。防水についても、「防滴」「防水」など表記が異なります。ソニーのLinkBuds Clipのように、公式ページに「IPX4の防滴性能」と書かれている例もあります。
5. 通話とマルチポイント
仕事で使うなら、2台同時に接続できるマルチポイントの有無を確認しましょう。マイクの見方は、Web会議・テレワーク向けイヤホンとヘッドセットの選び方で解説しています。
6. 耳への負担
耳をふさがないタイプは、イヤーピースによる痛みを避けたい方の選択肢のひとつです。ただし、耳の縁に挟むタイプは、別の場所に当たります。痛みの原因と対処は、耳が痛くならないイヤホン・ヘッドホンの選び方で整理しています。
向いている人・向かない人
向いていると考えられる場面
- 在宅での作業中、家族の声や来客に気づきたい。
- 散歩やウォーキングで、周囲の音も聞いておきたい。
- 耳の穴に入れるタイプが、苦手に感じる。
向かないと考えられる場面
- 電車や飛行機など、騒音の大きい場所で、音楽に集中したい。
- 静かな場所で、音がもれるのが気になる。
これは、公式情報から私が整理した考え方です。人によって感じ方は違うため、可能なら購入前に試着できる店で確認するのがよいでしょう。
5つのモデルを比較(公式情報にもとづく紹介)
ここで紹介する5つのモデルは、すべてメーカーの公式ページの情報にもとづく紹介です。私自身が使った感想ではありません。順位をつけるものではなく、特徴を知るための例としてご覧ください。
| モデル | タイプ | 価格(税込) | 連続再生(イヤホン単体) | 防水・防滴 | コーデック |
|---|---|---|---|---|---|
| ソニー LinkBuds Open | オープン型 | 28,600円(ソニーストア) | 最大8時間 | 公式ページで未確認 | 公式ページで未確認 |
| ソニー LinkBuds Clip | イヤーカフ型 | 27,500円(ソニーストア) | 最大9時間 | IPX4(防滴) | SBC、AAC |
| JBL Soundgear Clips | カフ(クリップ)型 | 15,180円(通常価格18,700円) | 最大約8時間 | IP54 | 公式ページに記載なし |
| Shokz OpenDots ONE | イヤーカフ型 | 27,880円 | 最大10時間 | IP54(イヤホン) | SBC、AAC |
| Bose Ultra Open Earbuds | イヤーカフ型 | 32,802円(商品ページ表示) | 最長7時間 | IPX4 | 公式ページに記載なし |
価格は変動します。再生時間は、メーカーが公表する値で、条件が異なります。目安として見てください。
ソニー LinkBuds Open:耳の穴をふさがずに使いたい方に
公式ページでは「耳をふさがない開放的なリスニングスタイル」と説明されています。連続再生は最大8時間です。装着の手順は、ソニーのサポートページに載っています。
公式情報:ソニー LinkBuds Open 製品ページ / 正しく耳に装着する方法(ソニー サポート)
ソニー LinkBuds Clip:色の選択肢が多いイヤーカフ型を探す方に
耳に掛ける形状のイヤーカフ型で、付属のフィッティングクッションで装着感を調整できます。イヤホン単体で最大9時間、ケース充電を含めると最大37時間です。カラーは、ラベンダー、グレージュ、グリーン、ブラックの4色です。
JBL Soundgear Clips:2台につなぎたい、カフ型を探す方に
耳に挟むカフ型です。公式ページでは、角度のついたアーム「JBL SonicArc」により、耳の形に合わせてフィットし、メガネやアクセサリーを付けたままでも装着できると説明されています。2台に同時接続できるマルチポイントに対応し、防塵防水はIP54です。カラーの記載は、ページ内で一致していませんでした。購入前に確認してください。
公式情報:JBL Soundgear Clips 製品ページ
Shokz OpenDots ONE:長めの再生時間を重視する方に
イヤーカフ型で、イヤホン単体で最大10時間、ケースを含めて最大40時間です。この値は、SBC接続・音量50%などの条件で測定されたと記載されています。イヤホンの質量は6.5g±0.2gで、マルチポイントに対応します。
Bose Ultra Open Earbuds:スライドで調整できるタイプを探す方に
「耳を塞がないイヤーカフ型デザイン」と説明されています。耳の周りで上下にスライドさせ、フィット感や音のバランスを調整できます。イマーシブオーディオなどをオンにすると、イヤホン単体の再生は最長4時間になると記載されています。
公式情報:Bose Ultra Open Earbuds 製品ページ
購入前のチェックリスト
- 主に使う場所は、静かか、騒がしいか。
- 音がもれても、問題のない場所か。
- 耳の縁に挟む装着感は、自分に合いそうか(試着できるか)。
- 2台同時接続など、使いたい機能に対応しているか。
- 防水の表記は、「防滴」か「防水」か。
- 返品・交換の条件はどうか。
よくある質問
耳をふさがないイヤホンは、耳に優しいのですか?
耳の穴をふさがない点で、装着感の面では負担が少ないと感じる人もいると思います。ただし、聴力への影響は音量と使用時間によって変わるといわれています。厚生労働省のリーフレットにあるとおり、音量を控えめにし、耳を休める使い方が大切です。
ノイズキャンセリングは使えますか?
この記事で紹介した5モデルの公式ページでは、ノイズキャンセリングの記載を確認できませんでした。ノイキャン付きを探す場合は、ワイヤレスイヤホンの選び方もご覧ください。
まとめ
耳をふさがないイヤホンは、周囲の音が聞こえる便利さと、騒がしい場所では聞き取りにくいという注意点がセットです。使う場所を思い浮かべ、装着の方法と音量の使い方まで考えて選ぶと、後悔が少なくなると私は思います。
参考にした情報
※価格・仕様は2026年10月12日時点で、各商品の下に記載した公式サイトを確認した情報です。価格や在庫、仕様は変更される場合があります。購入前に、必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。


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