2026年Web会議・テレワーク向けイヤホンとヘッドセットの選び方|マイク性能と使い分けを解説

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Web会議で、「声が小さい」「こもって聞こえる」と言われたことはありませんか。あるいは、相手の声が聞き取りにくくて、何度も聞き返してしまったことはないでしょうか。

テレワークが当たり前になった今、会議用の機器選びは、音楽を楽しむためのイヤホン選びとは少し違います。ポイントは、「自分に聞こえる音」と「相手に届く自分の声」を、分けて考えることです。

私は、Web会議用の機器は、スペックの数字よりも先に「どこで、どんな使い方をするか」を決めるのが近道だと考えています。この記事では、必要な3つの要素、イヤホン型とヘッドセット型の違い、マイク性能と接続方法の見方を整理しました。最後に、メーカーの公式情報をもとに、タイプの異なる4つのモデルも紹介します。

Web会議で必要な3つの要素

会議用の機器に求められるのは、大きく3つです。

  • 聞き取りやすさ:相手の声がはっきり聞こえるか。
  • 声の届きやすさ(マイク):自分の声が、周囲の雑音に埋もれず相手に届くか。
  • 装着の快適さ:1〜2時間の会議でも、耳や頭が疲れにくいか。

音楽用のイヤホンは、主に1つ目の「聞く」ことを想定して作られています。会議では、2つ目のマイクの性能が、同じくらい大切です。装着の快適さについては、耳が痛くならないイヤホン・ヘッドホンの選び方もあわせてご覧ください。

イヤホン型とヘッドセット型、どちらを選ぶ?

会議用の機器は、大きく「イヤホン型」と「ヘッドセット型(口元に伸びるマイクのついたもの)」に分かれます。ヘッドホン型にマイクを内蔵したものも、広くはヘッドセットの仲間です。

項目 イヤホン型 ヘッドセット型(ブームマイク付き)
マイクの位置 本体に内蔵(口から離れた位置にあることが多い) 口元に近い位置に伸ばせる
持ち運び 小さくて持ち運びやすい かさばりやすい
見た目 目立ちにくい 機器が目立つ
主な使い場所 外出先・自宅・オフィス 自宅・固定席での長時間の会議

ブームマイクのついたヘッドセットは、マイクを口元に近づけられるため、声を拾いやすい作りです。一方、イヤホン型は、手軽さが魅力です。外出先でも使いたいか、自宅のデスクで固定して使うか。この違いが、選ぶときの分かれ目になると私は考えています。

向いている人・向いていない人

  • イヤホン型が向いている人:自宅とオフィス、外出先を行き来する方。見た目をすっきりさせたい方。
  • ヘッドセット型が向いている人:自宅の同じ場所で、会議が長時間になりがちな方。マイクの拾い方を重視する方。
  • ヘッドセット型が向いていない人:持ち運ぶ機会が多い方。髪型や眼鏡で、頭に付ける機器が気になる方。

マイク性能の見方

カタログには、聞き慣れない用語が並びます。ここでは、よく出てくる言葉と、接続方法の違いを整理します。

ビームフォーミングとノイズ低減

ビームフォーミングとは、複数のマイクに届く音の時間差を計算して、狙った方向の音を際立たせ、それ以外の方向の雑音を抑える技術のことです(AI PICKS AI用語辞典による説明)。会議用の機器では、口元の方向の声を拾い、周囲の音を抑える目的で使われます。

カタログの「ノイズリダクション」や「ノイズキャンセリングマイク」は、自分の声を相手に届けるときの雑音を減らす機能を指すことが多い言葉です。同じ「ノイキャン」でも、聞こえ方を静かにする機能(記事1で解説)とは、役割が別だと覚えておくと混乱しません。

なお、これらの機能は、メーカーごとに名前も仕組みも違います。実際の聞こえ方までは、カタログだけでは判断できません。購入前に、レビューや店頭での確認ができるとよいでしょう。

接続方法の違い:Bluetooth、USB、有線

接続方法によって、通話の音質や安定性の傾向が変わります。

  • Bluetooth:ケーブルがなく、手軽に使えます。ただし、通話に切り替わると、音声の帯域が狭くなる場合があります。ヘッドセットメーカーのSteelSeriesの解説では、通話用のプロファイル(HFP/HSP)に切り替わると、音声の周波数帯域が制限されると説明されています。
  • USB(有線):パソコンに挿して使うタイプで、設定が少なく、電波の影響を受けにくい点が特徴です。ケーブルの取り回しは必要です。

Bluetoothの機器でも、通話の聞こえ方は機種や使うアプリによって変わります。音楽を聴くときと、会議で使うときとでは、音の質が違って聞こえることがあると知っておくと、「思ったより声がこもる」という場面で慌てずに済みます。

パソコンとスマホを併用する人の注意点

パソコンでWeb会議をしながら、スマホの着信にも出たい。そんな方には、複数の機器に同時に接続できる「マルチポイント」機能が便利です。ソニーWH-1000XM6は2台、Technics EAH-AZ100は3台のマルチポイントに対応しています(公式情報)。

ただし、機器を切り替える手間や、通話中に別の機器から通知音が入る場合の動作は、機種によって異なります。使い方を想像しながら、取扱説明書で確認しておくと安心です。

タイプの異なる4つのモデル(公式情報にもとづく紹介)

ここで紹介する4つのモデルは、すべてメーカーの公式ページの情報にもとづく紹介です。私自身が会議で使った感想ではありません。通話の聞こえ方は、環境や相手の機器によっても変わるため、「これを選べば間違いない」とは言い切れません。

ロジクール H390(USB接続のヘッドセット)

USBで接続する有線のヘッドセットです。公式ページによると、ノイズキャンセリング機能つきのマイクを備え、ブームは回転させて収納できます。ケーブル上の操作部で、通話を中断せずに音量調整やミュートができ、ケーブル長は1.9mです。

向いている人:自宅のパソコンで、手軽に始めたい方。
注意点:有線のため、動き回る使い方には向きません。重量と日本での価格は、確認したページでは確認できませんでした。購入前にご確認ください。

公式情報:ロジクール H390 製品ページ

ロジクール Zone Wired(USB接続・マイク2本のヘッドセット)

公式ページでは、ノイズキャンセリングマイクを2本搭載し、ブームが付いていると説明されています。メインマイクは単一指向性で、本体の重量は211gです。USB-CまたはUSB-Aで接続します(USB-Aは付属のアダプターを使用)。Microsoft Teams、Google Meet、Zoomなどの認定を受けている、とも記載されています。

向いている人:自宅やオフィスの固定席で、長時間の会議が多い方。
注意点:有線で、ブームマイクの付いた形状です。公式ページに本体価格の記載はありませんでした。

公式情報:ロジクール Zone Wired 製品ページ

Technics EAH-AZ100(完全ワイヤレスイヤホン)

公式ページによると、「Voice Focus AI」により、送話(自分の声)と受話(相手の声)の両方でノイズを除去します。受話側のノイズ除去を使うには、アプリでの設定が必要です。3台のマルチポイントに対応します。

向いている人:外出先でも自宅でも、1台で会議をこなしたい方。
注意点:マイクの数は、確認したページに記載がありませんでした。価格も確認できていません。

公式情報:Technics EAH-AZ100 製品ページ

ソニー WH-1000XM6(ヘッドホン型)

公式ページには、左右あわせて6つのマイクとAIアルゴリズムの組み合わせで、口元への指向性を高める、という趣旨の説明があります。また、AIビームフォーミング、AIノイズリダクション、マイクのオン・オフスイッチ、2台のマルチポイントも記載されています。重さは約254g、ソニーストアでの価格は59,400円(税込)です。

向いている人:音楽鑑賞と会議の両方を、1台でこなしたい方。
注意点:公式ページには、Web会議サービスへの対応についての記載を確認できませんでした。購入前に、お使いのアプリでの動作を確認してください。

公式情報:ソニー WH-1000XM6 製品ページ

長時間の会議で疲れにくくするコツ

会議が1〜2時間続くと、耳や頭が疲れてきます。次のことを心がけると、負担を減らせます。

  • 音量を上げすぎない。厚生労働省のリーフレットでは、音量はできるだけ小さくすること、1時間に1回、10分程度は耳を休めることが挙げられています。
  • 会議の合間に、機器を外して耳のまわりを休ませる。
  • 重さと装着方法が自分に合うかを、購入前に確認する。

くわしくは耳が痛くならないイヤホン・ヘッドホンの選び方で解説しています。

よくある質問

音楽用のイヤホンを、そのままWeb会議に使ってもいいですか?

マイク付きであれば使えます。ただ、音楽用は、主に音楽を聞くことを想定して作られているため、会議で声がこもる、周囲の雑音を拾うといったことも起こり得ます。大事な会議の前には、友人や同僚と通話テストをして、相手側での聞こえ方を確かめるのがおすすめです。

有線とワイヤレス、どちらが安定しますか?

有線は電波の影響を受けにくい点で有利と考えられます。ワイヤレスは、電波環境や機器の組み合わせによって、聞こえ方が変わる場合があります。持ち運びたいか、固定席で使うかで選ぶとよいと私は考えています。

まとめ

Web会議の機器選びでは、「聞こえる音」と「相手に届く声」を分けて考えることが出発点です。そのうえで、持ち運ぶか、固定席で使うかを決めると、イヤホン型かヘッドセット型かが自然に絞れます。

スペックを見比べる前に、「いつ、どこで、どのくらいの時間使うか」を書き出してみる。それが、後悔の少ない選び方への近道だと私は思います。

ほかのモデルも比較したい方は、イヤホン・ヘッドホンおすすめ20選もご覧ください。

参考にした情報

※価格・仕様は2026年10月12日時点で、上記のサイトを確認した情報です。価格や在庫、仕様は変更される場合があります。購入前に、必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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